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ねぇ、この部屋の下には地下通路が隠されているのよ ~ YBC憲章

「ねぇこの部屋の下には地下通路が隠されているのよ」
とスカーレットは、その着飾ったドレスの威力をためすように振り返り、
秋の豊かな実りのような輝く髪の間から、一緒に歩いてきたプラム博士に囁いた。

バーナム博物館 (白水uブックス―海外小説の誘惑)

スティーブン・ミルハウザーというアメリカの作家が書いた短編に「探偵ゲーム」というものがあった。
これは推理ゲームの名作「Cluedo」の登場キャラクターを登場させたもので、実際にゲームをプレイする4人の男女と、ゲームの登場人物たちの思いが渾然と混ざりあって裏切りや憎しみが渦巻き、それでいて文学に仕上がる傑作だった。

それを読んでからというもの、この「Cluedo」というゲームをどうしてもやってみたくなって、あちこち探してみたけれど、なかなか見つからない。当時はインターネット黎明時代、「ぴあ」とかの情報誌だけが頼りの時代である。

おもちゃ屋にあるのは、コンピュータゲーム全盛で、一部のボードゲーム「人生ゲーム」と「モノポリー」ぐらいしか販売されていなかった。トイザラスだってダメだったと記憶している。手に入れる方法は不明なまま悶々と過ぎていった。

クルード

正規版を手に入れたのは、それから何年も経って、旅行に行ったイギリスでの事だった。持ってきた荷物よりも、でかいカバンを買って、そこに入れて持って帰ったのを思い出す。そのとき写真に撮ればよかったけど、そのデパートのおもちゃ売り場フロアーには、文字通りゲームが山積だった。

それから、機会を見つけてはゲームをやっていたけれど、最近は、忙しさのあまりほとんど忘れていたボードゲームだったが、なんとなく最近、年末とか盆とか皆がいるときにやるようになった。

疲れていたからかもしれない。そこには、見慣れたはずの輝きがあった。

「今こそ、われわれにはボードゲームが必要なんだよ」

とコマが言ったのだ。

という妄想のおかげで火がついた。

そういうわけで、ここにYBC(ヤマザキボードゲームクラブ)の設立を宣言する。

「Yamazaki BoardGame Club」憲章。

「効率や生産性の元に、容赦なく切り捨てられた空想力と純粋性を、
テーブルを囲んでいみじく取り戻し、公園にあるブランコのように爽快でありながら、
どこにも行けない遊具を賛美しつつ、非効率的、かつ無目的にそれらを消費し、
味わいつくす大人のクラブ。それがYBCである」

しかし、もっと簡単にいうと
「ビール飲んで、集まってボードゲーム(主に輸入ドイツゲーム)で盛り上がる会」

ともいえる。

さらに、名誉会員として、じきじきに勧誘したノーベル賞受賞者にもサポートしていただく。

「われわれは生産をあまりにも重視し、消費をあまりにも軽視しすぎる」

やりこみ過ぎて不安を感じたとき、
参加者は、このバートランド・ラッセルの「怠惰への讃歌」を
暗誦し肝に銘じることとする。


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